主権者をなめるな―暫定税率復活を再議決(第61回2008年5月1日)

主権者とは、あなたのことです。納める税金の額を自分たちで決め、使いみちも自分たちで合意したものに限る。それが民主主義の根本です。

4月1日、日本の有権者は主権を取り戻しました。私たち民主党が昨年末から始めた「暫定税率廃止――ガソリン25円値下げ」運動は、日を追うごとに支持が広がりました。暫定税率が34年間もズルズル延長されたことを知って怒り、「道路特定財源」とは自民党の道路族と国土交通省の役人たちのつかみ金で、無駄づかいの温床だったという実態に呆れはてた主権者は、4月1日以降、自分たちで勝ちとった果実――安いガソリンを実感できたのです。これを1ヵ月の夢に終わらせてはなりません。

たしかに4月30日、暫定税率の復活が自民党・公明党の数の力で議決されてしまいました。安いガソリンは「うたかた」のごとく消え、間もなく30円も値上げになるそうです。これ、おかしいと思いませんか。25円の税率が廃止になった時は徐々にしか下がらず、しかも平均22円の値下げだったのに、25円の税率が復活したとたん、一気に30円も上がる。原油価格が高騰していることは分かりますが、この抜け目のなさは便乗値上げというしかないでしょう。

 

◆ 「国民の生活が第一。」の民主党、「国民の生活を無視。」は自民党 ◆

安いガソリンは1ヵ月で終わりました。それが現実です。しかし、税金の額と使いみちを、この国の主権者が決める大原則は夢だったのではありません。4月27日の衆議院山口2区の補欠選挙で、民主党の候補が自民党の候補に圧勝しました。だいたい、この時期に国土交通省の高級官僚を擁立すること自体、有権者をなめきった話です。補選に強い自民党がいつものように勝って、暫定税率復活は支持されたと強弁する魂胆が見え見えです。

しかし、山口2区の有権者はその筋書きには乗りませんでした。自民候補に2万票の大差で敗北を与えたのです。すると今度は、福田政権は山口2区の有権者に国政全般の信を問うたのではないと言い出しました。それはそうかも知れません。ならば、全国の有権者に信を問う――解散・総選挙に踏み切るべきです。

選挙ではないけれど、世論調査では暫定税率の復活に全国民の7割以上が反対しています。その民の声、切実な願いを無視して再議決を強行する。主権者をなめていると、やがて大きな破局が「自民党政権」に訪れることを、小泉郵政選挙で当選し、3分の2の数の暴力の源になっているバブル議員たちは正しく認識しているのでしょうか。

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