野田新内閣で再出発(2011年9月25日)

 野田佳彦新代表は9月2日、新内閣の任命式・認証式に臨みました。その後、鉢呂経済産業大臣が辞任し枝野幸男氏が後任になる一幕もありましたが、内閣支持率は各社とも概ね60%でスタートし、順調な首相交代が実現しました。

 野田内閣の滑り出しは各方面の予想に反しているようです。マスメディアは、代表選挙の構図を親小沢vs.反小沢の対決と規定することに精を出しましたが、選挙後の融和路線の確立で抗争再燃は回避されています。野党とくに自民党は、早期の解散追い込みを考えていたようですが、まず支持率のV字回復で当てが外れ、民主党内の対立も収束しつつあって、分裂・政界再編も実現性が薄れています。むしろ自民党の方が、役員人事等をめぐって火種が大きくなるかも知れません。

 民主党内の雰囲気も、予想外れという点では同様です。しかし、それを多くの議員は好感しています。なぜなら、(1)代表選挙後も党内抗争は激化するのではないか、(2)民主党政権はもう続かないのではないか、(3)したがって分裂は不可避ではないのか、という危惧や懸念を持っていた議員が多かったからです。しかし、その思いに反して(実は強い危機感を共有していたからこそ)、今、再出発へ向けての勢いが加速しつつあるのです。

 一昨年の政権交代以来、すでに2年が経過しています。任期満了までの折り返し点を回り、この内閣で成果を挙げない限り展望は開けないのは明らかです。だからこそ、野田新体制において与えられた新しい役職に打ち込み、司・司(つかさ、つかさ)で全力を尽くすしかない、と多くの議員が思っています。そして野田総理も党の執行部も、前内閣では掛け声倒れだった挙党一致・全員野球を実行できるような人事配置に心がけてい(るように見え)ます。これが「見えるだけ」なのか、実際にそうなのかは予断を許しませんが、政府・与党内にいる立場の重みを全員が感じている限り、民主党政権は力強く再生していくと信じます。

 「為すべきを為す」のが政権党

 今、民主党の議員たちは、第3次補正予算案の編成、そして平成24年度当初予算案の概算要求と税制改正の作業に没頭しています。野党とマスメディアは国会の会期の長さだけを論じますが、政府と与党は国会の開会中だけ仕事をするのではないのです。政府は毅然として為すべきを為せばよいのですが、前内閣の末期には「為すべきことを為していない」という批判を受けていました。だからこそ、政権与党の責任を果たす作業に専念できる今の環境を大切にしたいと思います。

 国民の皆さまに醸成されてしまった失望感を、ある程度の評価に変え、再び期待につなげていただくために、あと2年は十分な時間ではありません。しかしながら「どん底」を経験した与党だからこその底力を、今こそ発揮したいと決意しています。

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