21.2012年8月24日 文部科学常任委員会「古典の日法案について」

 8月24日の文部科学委員会で可決、同日の本会議で衆議院を通過した古典の日法案は、超党派の議員連盟(会長は福田康夫元首相)が準備し、委員会発議という形で全会派が賛成しました。

 私は、党の文部科学政策会議の座長として会派(国民の生活が第一・きづな)の方針を賛成でまとめましたが、「11月1日」という日付には若干の違和感もないではなかったので、採決の際、下記のような「討論的発言」をすることにしました。(これは草稿で、議事録に残る実際の発言は割愛部分がありますので少し異なります)

 

 松崎哲久です。『国民の生活が第一・きづな』を代表して古典の日法案について発言いたします。

1.第1条の目的については異存なく、第2条において「古典」を広汎に定義しているのも適切であると考えます。

2.第3条の「古典の日」を設けることも特段異存はありませんが、第2項の11月1日とする根拠は必ずしも広く認められたものと言い難い、と指摘せざるを得ません。

3.11月1日は源氏物語にゆかりがあると承知していますが、第2条で広く定義された古典に関わる日は他にもあります。たとえば、

イ)『古事記』は、
 和銅4年(711)9月18日、遷都翌年の平城京(奈良市)で元明天皇が太安万侶に対し稗田阿礼の朗唱した『旧辞』からの撰録を命じ、翌年(712)1月28日、太安万侶が『古事記』3巻を献上。

ロ)『万葉集』は、
 天平宝字3年(759)1月1日、収録された4516首のうち最後におかれ、かつ最も年代の新しい大伴家持自身の歌(新しき年の始の初雪の今日ふる雪のいや重けよごと)が、因幡国府(2004年、鳥取市に合併以前は国府町)で読まれています。

ハ)『古今和歌集』は、
 延喜5年(905)4月15日、紀貫之が平安京の内裏(京都市)で20巻の最初の勅撰和歌集を撰進(『日本紀略』、但し定家本系の真名序には4月18日、流布本によっては4月15日)。

4.以上、古典の日を11月1日とすることには必ずしも賛同しがたいのですが、『古事記』が献上された地である奈良県の知事、家持がその歌を詠んだ鳥取県の知事も「古典の日推進委員会」の特別委員に入っていることでもあり、超党派議連の取り組みによる法案自体に積極的に反対するものでもありません。

5.よってこの「討論的発言」でその趣旨を述べた上で、採決に当たっては会派として賛成したいと思います。

 

 なお、古典の日は祝日法で定める祝日ではないので、「休日」にはなりません。休日でない法定の記念日には、他に子ども読書の日(4月23日)、環境の日(6月5日)、勤労青年の日(7月の第3土曜日)、老人の日(9月15日)、国際音楽の日(10月1日)、文字・活字文化の日(10月27日)があります。

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