新著を刊行(2014年2月20日)

 このたび、朝日新聞出版より「朝日新書」の一冊として『リーダーのための歴史に学ぶ決断の技術』(780円+税、今のところ819円)を刊行しました。すでに書店に並んでいますので、是非、お手に取っていただき、できればご購入の上、お読み下されば幸いです。

 昨年(2013)9月まで、『月刊日本』という雑誌に「日本の100人の宰相」という連載を8年にわたって続けていましたが、100人を書き上げたので終了し、数ヵ月かけて単行本化したものです。私が同誌に平成9年(1997)から17年(2005)まで連載した「四季の百人一首」というシリーズは、同年6月に文藝春秋から『名歌で読む日本の歴史』として文春新書の一冊になりましたが、今回は朝日新書です。

 連載の際の100人を30人に減らし、テーマ別の章に配列し直して、さらに書き込みましたので、面目を一新した読み物に仕上がっていると思います。

目次より

まえがき

第一章 負け戦に臨む

薄氷を踏むような終戦決定――鈴木貫太郎
徳川家の復権に賭ける――勝海舟
秀頼を愛するがゆえに――淀の方
負け戦に義はあるか

第二章 次の時代を切り拓く

早すぎた重商主義政策――田沼意次
近代化のための人材育成――阿部正弘
五箇条の御誓文は現代に通じる――木戸孝允
政治の大衆化が生んだ天才――田中角栄
個々の有権者を組織する

第三章 不遇と強運

人質生活が運を開く――徳川家康
流謫が浩然の気を養う――西郷隆盛
投獄で最高の免罪符を手に入れた――吉田茂
保守傍流の不運を乗りこえて――中曽根康弘
逆境と順境をどう見るか

第四章 独断専行を知ったとき

正義なき張作霖爆殺を裁かず――田中義一
満州事変の不拡大方針を無視される――若槻礼次郎
既成事実化を許さない政治――岩倉具視
先送りと事なかれでは解決しない

第五章 あざやかな決断

敵だった薩長を同盟させる――坂本龍馬
有司専制を立憲政治に切り換える――伊藤博文
保革対立から豊かさの追求へ――池田勇人
劇場型政治で自民党をぶっ壊す――小泉純一郎
壮大なエネルギーを必要とする変革とは?

第六章 捨てる決断

痛恨の国際連盟脱退――斎藤実
近衛内閣が開戦を決定した――近衛文麿
開戦回避を命じられれば――東条英機
維新後に何もしなかった功績――徳川慶喜
捨てる勇気がリーダーの条件

第七章 引き際と責任

大臣副署で責任を果たす――阿南惟幾
政治的良心に従って退陣――石橋湛山
なぜ後継指名ができなかったか――佐藤栄作
太閤のぶざまな遺言――豊臣秀吉
大義なき政策がやめられない

第八章 暗殺という退場方法

世界史の転換を見つめて――織田信長
幕権強化の危険な賭け――井伊直弼
立憲体制に移行できたか――大久保利通
対米協調こそ現実政策――原敬
原なら勇気ある決断ができた

あとがき、参考文献、略年表、人物小伝・索引

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