安倍政権にかげり?(2014年7月15日)

 2012年12月の総選挙、そして昨年7月の参院選挙に圧勝して盤石な政権基盤を誇ってきた自民党の安倍晋三首相ですが、ここへきて、内閣支持率の低下や滋賀県知事選挙の敗北などで、「かげり」ともいえる状況が見えてきました。

 要因は明らかです。「集団的自衛権の行使容認」という、戦後の日本が国是として守ってきた平和主義の大転換につながる政策を、憲法解釈の変更という手法で拙速に強行し、7月1日に閣議決定したことです。経済の再生を願って託したはずの安倍内閣が、「何」を「どこまで」やるのか、国民の間に大きな不安を醸成してしまったからです。

 閣議決定の以前と以後で、内閣支持率は10%近くも下がっていますし、序盤戦は優勢を伝えられていた滋賀県知事選の自・公推薦候補に、その日を境に逆風が吹きはじめたそうです。

 とくに公明支持層の動揺は深刻で、その8%が党の意向に反して三日月候補に投票しています。また、熱心な支持者が多いといわれる期日前投票に足を運んだ支持者が総選挙、参院選と比べて半分以下だったともいわれています(朝日新聞の出口調査その他)。

 また、石原慎太郎氏らの「次世代の党」との分党で揺らいでいる「日本維新の会」にも影響は顕著で、滋賀県本部や橋本代表が自・公候補を応援したにもかかわらず、支持者の6割は三日月候補に流れたといいます。

 自民党の一人勝ちで「一強多弱」だった政局が、勝者の傲りで少しずつ動きはじめているのかも知れません。慎重にやればいいのにと、賛否どちらの人も思うのに聞く耳を持たずに急いでしまう。つくづく、「政治は魔物」という感じがいたします。

滋賀県知事選挙
三日月大造 253,728
小鑓隆史(自・公) 240,652
坪田五久男(共) 53,280
投票率50.15%(前々回44.94%)

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